マルチ商法の勧誘・・・それは心を狂わす悪魔の囁き。

私がマルチ商法をいうもの存在を知ったのは、高校を卒業してまもなくの頃でした。

高校の同級生の間で、「妙なものが流行っているから気をつけた方がいい。」という噂が、

まことしやかに流れておりました。

その噂が私の耳にも入ってきた時に、それはどんなもので、どこの誰の間の話なんだ、と聞くと、

私も知っているある女子(K子とします)がスタートで、色々な人を勧誘して30万の布団を買わせ、

また別の人に売る事で収入を得るという商売がすごく流行ってるとの事でした。

当時そういう事に無知だった私は、「ねずみ講か?」と思いましたが、

それはマルチ商法というものらしく、ピラミット式の販売組織で上の者が儲かるという仕組み。

その発端になったK子の年上の彼氏がそれをやっていたらしく、

そこそこ人望があり、口のうまい彼女から一気に同級生に広がったようです。

私はK子との付き合いはそんなに深くなかったので、ここまではこないだろうと油断してました。

 

しかし・・・その時が来た。

噂は聞いてたんです。K子から、あらゆるところに広がってきてるって。

そして、K子はピラミッドの上の方だから相当儲けてるけど、後から始めた人たちは

高い布団をローンで買って、その後誰も勧誘できずに困ってるって。

K子と私の共通の友達ではあるけども、卒業後は特に付き合いもないY子が片っ端から同級生に

電話をかけまくって勧誘してるって。

「あ~あ、Y子やっちゃったな。 でもいくら困ってても、さすがに私にまで電話は来ないだろう。」

そう思ってました。

 が!来ました!電話が!電話

「あ、もしもし、◯◯(私)、久しぶり~!Y子だけど♪ 懐かしいね~」

(来た来た来たーーー!ついにここまで!)

「ああ、どうしたの。突然。」

すでにシュミレーションは済んでたので冷静です。

「あのね、久しぶりに会いたいな、と思って。」とY子。

「何の用?特に会わなきゃいけない事あったかな?」と私。

続いて、「あのさ、Y子、噂聞いてる。私、マルチには興味ないわ。」と告げました。

すると、Y子絶句。

「い、いや、そういう話じゃなかったんだけど・・・また電話するね!」と、しどろもどろでガチャリ。

気弱なタイプだったY子は、私に先に言われた事で動転して、あっさり退散しました。

Y子・・・マルチに最も向かいない女。

結局彼女は電話をかけまくっても誰も勧誘できずに、布団のローンを払いきれずに親に泣きつき、

友達を失ったイタイ女として、同級生の間で有名になりました。

 

うわさ話最初に同級生に持ち込んだK子はピラミッドの上の方で相当儲けたらしいですが、

「あいつは友達を売って車を買った」とこれまた有名人。 何人もが彼女を恨んでる事でしょう。

 

おそろしや、マルチ商法。

しかし、私に迫るマルチ勧誘は、この先何度も訪れるのでありました。