幼稚園時代の親友が20年ぶりに訪ねてきて、またマルチ!(下)

幼稚園からの幼なじみ、S美ちゃんと再会してすぐおうちに招かれた日の夜、

S美ちゃんから電話がかかってきました。

「今日は楽しかったね♪ 実はね、今日はいろんな話が弾んで話題に出しそびれたけど、

私、最近新しい事始めようと思ってるんだ~」

・・・嫌な予感がします。

S美ちゃんちのアム◯○◯の鍋、アム◯○◯のハンドソープ、アム◯○◯の台所用洗剤が

チラチラと頭をよぎります。

 

「私、夢があって、それを叶えるために頑張ろうと思ってるんだ。やりがいのある事!

海外旅行だって行きたいし、やりたい事、買いたい物だっていっぱいある。

エミちゃんも夢ってあるよね? それ叶えたいと思わない?」お金

 

あーーーーー・・・・・出た。

出ちゃったよ。このセリフ。

 

「夢叶えたいと思わない?」  

 

これはマルチ商法やネットワークビジネスの定番セリフ。

私の中で、これが出たらTHE END だと認識してます。

S美ちゃん、結局お前もか・・・。

心底脱力しながら、「ああ、今の仕事やりながら叶えるよ・・・」と言うと、

「もっといい事あるよ。今の生活が嘘のように変わるよ!」と熱を帯びてきたので、

「ごめん。その話もういいわ。電話くれたのって、この話?」と遮ると、

「い、いや、会えて嬉しかったから、もう少し話したかったから・・・」とモゴモゴ。

 

もう業を煮やした私は、「結局、アム◯○◯の勧誘なんだよね?」とズバッと言うと、

「勧誘とかじゃなくて、自分を高めて、夢を叶えるために一緒にできたらいいな、と思って。

私、イマイチ説明うまくなくて説得力ないけど、きちんと伝えてくれる先輩がいるから、

一回話し聞いてみてくれないかな。絶対エミちゃんも考え方変わるから。」

 

終わった・・・ 完全に終わった。 コイツ、私を売ろうとしてやがる。

10年ぶりの幼なじみに会えて本当に嬉しかったのに。

まだこの街に友達いなくて寂しいのかな、と思って、予定調整して遊びに行った自分がバカみたい。

再会を喜んだ分、裏切られた感が強く、一気に心が冷えきり、自分でも驚くほど平坦な低い声で言いました。

 

「じゃあその良さS美ちゃんが説明してよ」

「いや、私じゃうまく話せないから・・・」

「S美ちゃんが説明できないもの、私だってわからんわ。知らない人になんて会いたくないし。」

「すごくいい人なんだよ。」

「いい人かどうか知らんけど会いたくないし。」

「一回聞いてみれば考えかた変わるよ。世界が広がるし!」

 

この会話にもう怒りの温度がどんどん上がってきて、

「世界なんて広げなくていいわ。 結局何、S美ちゃんもアム◯○◯に私を売りたいんだね?

わざわざ会いに来てくれたのも、その為だったんだ。

ごめん、本当に本当に失望した。 二度と連絡しないで。」

「ちが・・・・」(ガチャ)

S美ちゃんの言い訳も聞かずに電話を切りました。

 

何が違うんだよ、アホか!と苦々しく思い、10年ぶりの幼なじみとの再会は、永遠の決別の出会いになりました。

残念です。彼女との幼い日の楽しい思い出も、アム◯○◯に上書きされてしまった。 あーあ。

 

その後、彼女が夢を叶えたとか、富豪になったって話は聞きません。

根は優しい子だったので、きっと洗脳状態だったんじゃないかと思います。

マルチで成功できる図太さは持ってない。きっと。

 

怒る女あれからまた10年以上経ちました。S美ちゃん、どうしてるだろう。

S美ちゃんにとっても、おそらく私は黒い思い出になったでしょう(笑)

それもこれも、アム◯○◯のせいだわ!

アム◯○◯のバカヤロー!!